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人蛇大戦・蛇のhideharuのレビュー・感想・評価

人蛇大戦・蛇(1982年製作の映画)
2.7
2019.4.8 DVDで鑑賞。

地元の愛知県には「香嵐渓ヘビセンター」なるテーマパークがあった。夕方アニメの再放送を見ていると良くそのCMが流れたもので子供心に一度は行ってみたいと思ったものです。そのパークのメインの出し物はマングースvsコブラの格闘ショウでした。この映画を見てたらヘビセンターのことを思い出しましたね。

当時としてもよくもまあこんな映画が作れたなあと感心します。動物愛護団体が見たら卒倒しそうもの凄い量のヘビが劇中で殺されます。何千匹、いや何万匹か?
穴の中にいる何百というヘビをショベルカーのショベルのところでガンガンとブチ切り潰し、あるいは工事道具で滅多打ちにされ、素手で引き千切られ、食い千切られ、日本刀でバッサバッサと次から次へと切断され、終いには火炎放射器で生きたまま焼き殺されてました。
そうそう可愛らしいマングースが何匹か出てきてムシャムシャとヘビを美味しそうに食べるシーンもあります。本当に上手にヘビの背後からガブッと食いつくんですよね。勉強になるわ〜。

それにしてもヘビの恨みは根深いと言いますから映画製作者は末代まで祟られたのではないでしょうか。

ヘビも可哀想でしたがヘビと共演された俳優さんたちも大変なご苦労だったのではないかと思います。ヘビに絡まれたり、ヘビと入浴したり、大量のヘビの上をのたうち回ったりしてましたから多分ヘビに噛まれたんじゃないかと思います。一匹二匹ならともかくあれだけ大量のヘビですから共演前に牙を抜くなんてことできなかったでしょうから。

凄いシーンの連続でストーリーなんてオマケみたいなもので、マンションの工事してたらヘビの住処だったけどオーナーが強引に工事を強行、日雇人夫がヘビに襲われたりするハプニングがありヘビ使いのような老師が呼ばれリーダー格の大蛇を死闘の末に退治するも落成パーティの夜にヘビの大群がマンションを襲うだけ。

ヘビの大将は凄いね。消防士を跳ね飛ばし、宙を舞い、火炎放射をかわしまるで拳法の達人の様な身のこなしでした。
ラストもなんの余韻もなく「終劇」で幕を閉じる。正義感の強い建築士とその恋人は助かったのか?コメディリリーフのデブオバさんはどうなったのか気になる〜。

とにかく凄い映画だった。ヘビが苦手な人はもちろん、グロいのが苦手な人も見ない方が良いです。日本刀で切断されたヘビがもがき苦しみながら死んでいく様が延々と描写されてたりしますから。
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