御朱印帳

サタデー・ナイト・フィーバーの御朱印帳のレビュー・感想・評価

3.3
暑い夏だったので、熱い映画ということで鑑賞。

何と言っても、ビージーズナンバーに乗っての華麗な踊りがこの映画の見せ場。
ここで流れるビージーズの曲は何度も何度も聞いていたがこんな感じで使われていたんだと、ガッテン。ビージーズはもはや再結成もありえないことを改めて思い出す。
グリースの方がトラボルタの踊りは良かったよなあ、と感じたところ、グリースは翌年1978年の公開。

マンハッタンとブルックリン、イタリア系、プエルトリコ系などマイノリティとの格差・分断・虚栄、ケンカ、友人の死、ディスコでみんなでお揃いの踊りをするあたりが同じニューヨークが舞台のウエストサイドストーリーを想い起こされる。イタリア系といえばカトリック、親から引き継がれた信仰による苦しみも絡めて描かれる。

1977年といえば米軍がベトナム戦争撤退後、サイゴンは既に陥落し、アメリカの若者たちの行き場のない苦しみや怒りが充満していた頃、この映画は格好の清涼剤。ブルースリーやロッキーのポスターがトニーの部屋に貼られ、世界貿易センターもしっかりと映像に残っている。
奇遇にも最近鑑賞したニューヨークの恋人でもブルックリン橋が重要な舞台として登場したがサタデーナイトフィーバーでも登場、調べたら竣工から140年経過、架け替えなくともいいのかなと興味が湧く。

オマケ動画を見るとよく考え抜かれた映画ということがわかる。

身体を動かして喜びを感じるのは人間の本能、年甲斐もなく、トニーやステファニーと一緒に踊りたくなった。
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