カミワザ

フィクサーのカミワザのレビュー・感想・評価

フィクサー(2007年製作の映画)
3.6
「フィクサー」とは、もみ消し屋の意味のようですが、律事務所のフィクサーとして活躍するマイケル(ジョージ・クルーニー)のもみ消し屋と言われるような活躍は御座いません。
実際揉み消しを主導しているのは農薬会社Uノース社なのです。

その法務部本部長カレン(ティルダ・スウィントン)の演技が実に素晴らしかった。
企業の危うい立場と決断を下す表情がまさに危険な綱渡り。
しかも、ドン(社長)に相談しても、そんなんのは無駄と相手にもしない。
だからこういった不正があかるみに出た時、社長はまともに経緯を説明する事が出来ない。
なんてリアルな作品なんでしょう。
世の中の社長さん、あなたの会社大丈夫ですか?

そしてあのラスト。中々見応えがあった。
最後にマイケルの取った行動・・・
あれは正義でも良心でもない。
もっと自然な、自身を守る為に起こした行動でなかたのではないだろうか。
と、私は勝手に解釈いたしました。
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