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まむしの兄弟 懲役十三回のドントのレビュー・感想・評価

まむしの兄弟 懲役十三回(1972年製作の映画)
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72年。なぜか時代が昭和10年になったまむしの兄弟シリーズ3発目。雑だ。関西から東京は浅草へ。町歩き、レビュー、電気ブラン、吉原とドタバタ暴れる人情劇。
喜劇部分はいつものパターンながら人情味は薄まった印象。けど惚れた女が赤子を捨てて男と逃げると「俺のことはどうでもいいが、この子があんまり可哀相じゃ!」と涙を流して怒りイクメンと化し女を叱る文太は泣かせる。母無し子絡みのくだりは毎作泣ける。紫色の夕暮れの川縁に浮かぶ背中のシルエットが非常にかっこよい。直後にバカをやらかすのも“らしく”て素敵。
前半は特に川地民夫が生き生きとしてよいが、話が進むにつれガタつきはじめ駆け足になる点、首魁は潰れてるのにとりあえずやらせとけ的にラストで大暴れ皆殺しタイムになる点はどうなのよと思う。あと天知茂があまりにもつらい。
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