GakuKobayashi

HOUSE ハウスのGakuKobayashiのレビュー・感想・評価

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)
3.7
大林宣彦の作品は結構見てるんだけれど、監督デビュー作であるこの作品はなぜか敬遠していた。が、この度見たら、あれ、現段階の最新作である「野のなななのか」のなかで用いられた技法というか見せ方ということが、今作で既に行っていることにびっくりし、彼は根本的に変わってないんだなと実感した。
身体にチープな炎のCG重ねる点や赤の使い方等々。
ロリコン度は流石に交代したが。(なんつったってハウスは18歳女子が上半身ヌードですからね…まあ、おばさんの上半身ヌードもあるが)
とはいえ最も驚いた点が、女性陣の感じがそこまで古くない、というか今時の女子とまでは言わないものの、大林作品の例えば尾道三部作等の作品の女子よりも古さを感じなかった。つまり女性キャラにはその後の大林信彦映画に出て来る不自然な女子感みたいのが、ハウスでは微妙に希薄ということだ。それでも、大林信彦耐性がない人がこれを見ると、口あんぐり間違いない。
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