夏休みを利用しておばちゃまの羽臼屋敷を訪れる“オシャレ”と6人の友人。
だがおばちゃまはすでにこの世の人ではなく、
戦死した恋人への思いだけで存在し続ける生き霊だったのだ。
そして若返るためには少女を食べなければならない。
ピアノや時計が少女たちを次々に襲い、
羽臼屋敷は人喰い屋敷と化した……。
大林宣彦監督のデビュー作品と知りました。
古い洋館を舞台としたホラー。
本作はストーリーよりも視覚に訴える作品で、
特撮が全編に散りばめられている。
映像表現を実験的に行われているようにも見えるほど、
楽しい演出がテンコ盛り。
女優のヌード、
スプラッター、
アクションなど過剰なまでのサービス精神満載です。
クンフーのタンクトップ姿の神保美喜が大活躍で、
化け物と戦うのも見所の一つでもある。
人喰い屋敷で娘たちが喰われていくのだが、
“布団”や“電灯の笠”や“電話”や“井戸”など、
様々な物が襲ってくるのは面白い。
公開当時、
姉に連れられて山口百恵主演の“泥だらけの純情”を観たら、
まさかの二本立てでその二本目が本作だったという。
子供の自分にとっては衝撃的な映像満載で怖くはないけど、
自分のホラーの原点になったかも知れない。