久しぶりに再鑑賞。
初めて観た時ワッツが切なすぎて痛々しくて胸が苦しくなった。あれから10年以上経って再鑑賞したが、あの時と同じ感想だった。やっぱりこの映画は好きだ。
学園のマドンナ、アマンダに恋するキース。キースの恋愛を応援するが、ひそかに想いを寄せるワッツ。王道の青春ラブストーリーだが、たまらなく切ない。
可愛いアマンダと真逆のボーイッシュなワッツが対照的。冴えないキースと金持ちでイケメンのハーディが対照的。
アマンダは独りになるのが怖くて友達に合わせている。ワッツは自分の気持ちを抑えてキースを応援。キースは貯金を全部使い豪華なデート。
みんな見栄張って意地張って、無理して背伸びしている。
原題のSOME KIND OF WONDERFULに対して、邦題は「恋しくて」
ラブストーリーのタイトルを考えれば随分ありふれた言葉に思える。しかし、そのベタな邦題がピッタリだ。
キースは恋しくてアマンダを見つめる。純粋な片想いをするキースに感情移入して、主役がキースの恋物語を観ていると、途中で主役がワッツへと移行する。
男の自分がなぜか女のワッツに感情移入して胸が苦しくなる。
私にはドラムとお前しかないんだと言うワッツの心は恋しくて…
アマンダへのプレゼントを選び、キスの練習台になるワッツの心は恋しくて…
更衣室でアマンダと自分のスタイルや下着を比べるワッツ…。運転手になりデートする二人を遠くで見るワッツ…。
キースへの想いは恋しくて…恋しくて…
切ない恋心のワッツを演じたメアリー・スチュアート・マスターソンが可愛かった。
最低なクソヤローだと思ったスキンヘッド君、ごめんごめん。