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スポンジ・ボブ/スクエアパンツのchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

3.0
夏休みが始まる時期ということでキッズ向け映画の配分を増やしてみよう企画。本作は人気TVアニメ「スポンジ・ボブ」の映画第一弾!何を隠そう、スポンジ・ボブめっちゃ好きなんよ。一瞬で童心に帰し幸せにしてくれ、絶妙にゆるくて不快な要素が全くなく、ただただ適度に笑いながら癒される。

黄色の四角いお友達スポンジ・ボブの底抜けのポジティブさはもちろん、アホ・オブ・ザ・アホな癒し系のパトリックはかわいいし、スポンジ・ボブを邪険にするのにどこか憎めないイカルド、そして私が何気に一番好きなのはおカネを愛するカーニさん。

本作、良くも悪くも平常運転。映画版だからといって特別感はなく、いつもの一話10分を90分に引き延ばしてみました。ストーリーのスケールもいつものテレビと同じで、いつもどおりに楽しめる。とはいえ、もう少し映画ならではという部分があってもよかったかな。

テレビ版では毎回時間が10分と短いので、各話キャラクターは数人(匹?)だけにフォーカスが当たる感じなのですが、映画で90分になってもそれは変わらず、特定のキャラクターしか活躍しないのは残念。たくさんいる登場人物がどれも個性あふれ魅力的なのもスポンジ・ボブの魅力なのに。これなら2019年に2回にわけてテレビ放映されたステファン・ヒーレンバーグの追悼スペシャル「スポンジ・ボブの誕生日」の方がよほど映画らしかったかな。

そうはいっても、安定のスポンジ・ボブらしい楽しさがたっぷり味わえて満足。面白いのは、3作の映画作品でFilmarksの評価と興行収入が見事に逆相関していること!他作についてはまたいずれレビューしたいと思います。
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