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ゴモラのnのレビュー・感想・評価

ゴモラ(2008年製作の映画)
4.0
犯罪組織が警察兼為政者として我が物顔に支配し、住民たちもそれぞれ否応なしに彼らと関わって生計を立てている、全体が一個の独立した町と化したような団地の日常を淡々と描く映画。
マフィアというと高級スーツに身を包んでクラシックカーに乗って…というイメージが強かったけれど、ここでは下っ端から大ボスまで普段着で、抗争も脅迫も殺人も当たり前のように住民の生活の一部になってしまっている。ブラジルのファベーラを思い出させる雰囲気でイタリア版『シティ・オブ・ゴッド』と言われているのも納得なのだが、イタリアにもこんな、昼日中から銃撃戦をやってるような治安最悪な地域があるとはにわかには信じがたい。

トニ・セルヴィッロの最後の捨て台詞が訳も含めてとても良かった。
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