GaPTooth

汚れなき悪戯のGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

汚れなき悪戯(1955年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

パンとワインのマルセリーノね(ФωФ)フッ

修道院でスクスクと育つマルセリーノ。
「誰にでもママがいる」ことを知った日、マヌエルという同世代の子供と友達になる...このマヌエルは、マルセリーノ以外の人には見えない。もちろん観ている私たちにも見えない。
が、
マヌエルは「聖書」で言うところのインマヌエルのこと。
最初のインを発音しないので、作中ではマヌエルになってる。
イザヤ7章14節とマタイ1章23節にある通り、インマヌエルは『イエス』のこと。
なので、
マルセリーノの唯一の友達は、イエスだってことね。

岩場でサソリに刺されたのは、創世記3章15節の小成就。大成就はもっと後の方だからね。
そして、
マルセリーノがオレンジを1個盗んだことがきっかけで、村中が大騒ぎになったこともヨハネ2章15節の1世紀当時のイエスの対応に呼応してる。
さらに、
2階の部屋は、ルカ22章や使徒2章。
パンとワインは、ルカ22章17~19節。
階段は、創世記28章12~13節。
と「聖書」の良いとこ取りになってる。

十字架で磔刑された木彫りのイエス像がマルセリーノに話しかける。
『欲しいものを与えよう』
『ママに会いたい。今すぐに』
『眠りなさい。マルセリーノ。お休み』
で、神に召されちゃったマルセリーノ。

これは「聖書」的には正しい。

マルセリーノの一番の願いが叶ったわけだからね。

「聖書」の神と人間との関係は個人的なもの。
他の人から見て理解できないようなことでも、本人が願うことがその通りになれば、最上級の幸せなんだよね。それがたとえ[今の命を失うこと]になるとしても。
「聖書」の神に信仰を働かせている人にとっての幸福は、神との良い関係を培い、神に是認された者として天の王国で暮らすことだしね。

マルセリーノは、天でママに会えて幸せなんだろう。
GaPTooth

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