翼

愛と哀しみの果ての翼のレビュー・感想・評価

愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)
3.6
デンマークの雪原に溶けてしまいそうな肌、アフリカの地平線を眺める強く優しい眼差し、そして志を貫く強い意志。メリル・ストリープ演ずる「カレン」の生き様、心情、意志、夢、そして愛と哀しみについて語り倒す2時間40分。彼女と一生を添い遂げたような充足感・ある種の疲弊さえある読後感。ウチのばあちゃんを見ているようで、時代を拓く女性というのは強くもありかく美しくもあることを印象に刻む。

全て観終わってから導入を観ると、ただの冒頭の一節に感じた語りが彼女の人生を端的に綴った詩であることに気がつく。
彼女の望むものをとアフリカの空をプレゼントするデニス、究極の愛の表現の一つだね。
翼