《映画史に残る「達成感」》
【怒涛】
201分。長い時間でも積み重なっていく物語に見入った。見応えしかない。数段階に分け戦いを描き、敵という敵が全て集結。死者の軍勢が加わった時の無双具合にはかなり興奮した。
怒涛のクライマックス。ひとつの場面が終わるたびに感動の波が。アラゴルンたちのストーリーには幾つものドラマが詰まっていて、フロドたちのストーリーはセリフのひとつひとつが心にささる。
【サムぅ〜泣】
スメアゴルとの三角関係に耐えながらもフロドを支えたサム。間違いなく今回の裏の主役かつ大きな感動要因。演じたショーン・アスティンのおかげで誰もが応援せずにはいられないキャラクターに。「あなたの重荷は背負えないけど、あなたを背負う事はできます」…一生頭から離れない感動シーン。
【エピローグ】
ラスト約30分間の長いフィナーレ。少し長くも感じるが、全3作10時間弱の物語と考えると相応しい労いとウイニングランだったと思う。激しい戦いの後、どっぷり余韻に浸らせてくれた。
【キャスト】
数々の部門でアカデミー賞を獲得しているものの、俳優部門では音沙汰なしっていうのが悲しい。イアン・マッケランは文句なしの安定感だし、イライジャ・ウッドも病的になってしまうフロドをうまく演じていたと思う。そして何より推したいのが、やっぱり、サム役のショーン・アスティン。
【総括】
内容も演出も演技も全てが素晴らしい。壮大、大迫力、感動、カタルシス。この分厚さ。何なら一般鑑賞料金より高値に設定されてたとしても納得してしまうぐらいの作品。
フロドたちと、
共に歩んだ10時間。
これ以上ない、
達・成・感。