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女の園のefnのレビュー・感想・評価

女の園(1954年製作の映画)
4.0
 お嬢様詞を日常的に話して違和感を感じさせないのがすごすぎる。発音から立ち振る舞いまで的確で、高峰秀子の落ちぶれ様がただちに「庶民」のものだとわかってしまう。木下恵介の整然とした画作りもあって、騒々しい内容なのにディテールは常に上品。
 あとクレーンショットすごい。指導者に向かったローポジからグーンと上がって集会全体を収めるまでの動きがぞわぞわさせる。
 庶民派として評価されてはいるが、木下は労働者を撮るより華族や資本家を撮っている方が輝いている。大曽根家の杉村春子は貧乏しているように見えないし、破れ太鼓の森雅之に無理があるのはそういうことだろう。むしろ黒澤の貧乏臭が...
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