女の園の作品情報・感想・評価・動画配信

「女の園」に投稿された感想・評価

Aya

Ayaの感想・評価

3.3
#twcn

私だってホモも好きだし百合も好きだよう!!
皆さんお言葉遣いが綺麗でらして、非常に気持ちいい。

私だって「ごめんあそばせ」とかお友達を「〇〇様」とか呼びたいし!

数年前に短期間催してこっそり幕を閉じた個人的木下恵介祭り。
松竹プレミアムにて最後に数本・・・。
休日の昼下がりに見る木下恵介最高ですね!

こんな昔の1954年の作品をネット配信で見れる世の中・・・GJ!

タイトルの通り、女子校を舞台とした作品。
「男女の道徳が崩壊しかけた」戦後、先生や学校は人格主義は民主主義を徹底排除し、も自由主義をも批判するという激めんどくさいリテラシーw

当時の娯楽はダンスパーチーだとう?!
今だって踊りたいぞ?!

京都生倫女子大学校って大体どこモデルにしてるんでしょうね!
全然わかんないっす。
でも御所を通学路にしてたから・・・同志社?でもあそこカトリック系だしなあ。
路面電車も出てきます。
蒸気機関車も出てきます!!

当時のいわゆる淑女に求められる清らかな貴賓と威厳を備えた服装。腕を出すなやリボンの色まで指定される始末。
並びに言葉遣いや淑女らしい振る舞いをいちいち指摘される部分はある意味花嫁学校的であり、ある意味良いアドバイスかもw

そんなギチギチにしめつけてくる教育者を「女の先生は男性恐怖症、男の先生は結婚恐怖症。精神病院よここは」と笑い飛ばさして結構うまいことやってる生徒たちw

ほぼ多数の学生が民主義的な考え方を掲げ、生まれや育ちが金持ちや貧乏人などバラバラでも一緒になって、自身の好きな勉強したいのに!と不満を募らせるみんな。
でも岸恵子演じるお金持ちの子が民主主義を叫んだら貧乏人にうざい、金持ちの道楽で語るな、と言われ、なんでやねん!と反抗して最初は仲悪いんだけど、自由思想を共有したかった、とか。
百合ぃ!

さすが当時大学に通う女子だけあって進歩的。
ポーチが小さいお弁当箱みたいなのも可愛い!

岸恵子はそんな中で勉学に励みむ、誤解されて先生に目をつけられる内気っ子。
社会人を経て大学に入学しているので、他の人についていけないと必死に勉強したいから下宿に住みたい!と主張するも覆らず。
おまけに親父までしゃしゃり出てきて「お前男と夜遊びしてるんちゃうん?!家の恥やぞ?!」とか言い出す始末・・・。

そして高峰秀子様も好きな人と文通をして、デートしたりするのぉ!
周りから妬まれ、父親からは望まない結婚を迫られ、苦しむ秀子様。
そして彼女をさらに追い詰める恋人との別れ。

学校の寮は遊郭や刑務所とおんなじでおしゃべりが絶えず・・・。

男子学生も出てくる。
男子・・・も就職や日本の未来に不安を抱え議論もする。
言葉遣いは・・・おぼおっちゃまんな感じで子供っぽい。
でもイケメン揃いだぜ!

話はどんどん進み、学生の自由活動に先生も堪忍袋の尾が切れ、お寺にやるぞー!と言い出す始末。
辞めようぜその学校・・・。

話はどんどん大きくなり、寮の決まりをやぶる(男性と会ったり、消灯時間後に勉強したり)学生の退学処分を検討される事態に・・・。

学生たちも意固地になり平和!の名の元に自由を訴え、おまけに秀子様が学校を飛び出したことで学校VS生徒の構図が完成。

正直、秀子様の行動、突拍子もなさすぎてよくわからん。
一個一個、好きな人がいる、とか友達に申し訳ないとかはわかるんですけど、それでもとった行動が・・・何がしたいの?

そして物語は最悪の結果に・・・。

自由や平和、逆に中立や均整などの名の下に、ずいぶんと自分勝手な人が多いなあ。

戦時中は政府寄りの作品を作っていて、今となっては黒澤明と随分差のついてしまった木下恵介。
少しその色が残った作品と相成りました、ね。
あんなに美しい女生徒や先生がたくさん出るのに百合なかったし!

zhenli13

zhenli13の感想・評価

2.8
うーん…集中できなかった…科白のやりとりで展開してるのが。私は木下恵介監督の作品は合わないかもしれない。
高峰三枝子は観世音菩薩のようなご尊顔。役柄は学生を締めつける先生だが。
デコちゃんはこういう不安定な性質の役もこなすんだな。
Haru

Haruの感想・評価

5.0
女の人がみなハキハキとした喋り方なのが好き。自分と反対派の意見の人への怒りが募り、間にいる人へ助けが届いていない、ということを忘れてしまう。
財閥のお嬢さまに向けられる言葉が自分にも刺さった。
でもこんな学校嫌だわ…
校則ガチガチで不自由極まりない女子大で戦う久我美子たち。ズバリ黒幕は先生の高峰三枝子。とはいえその上に学長がいたりして、生徒たちの本当の敵ともいえないじれったさがある。

誰も彼も岸惠子のようにサバサバと行動できればいいが、高峰秀子のようにいろんな事情でそういうわけにいかない人もいる。社会の息苦しさに追い詰められ、精神を病んでいくそんな人の姿を木下恵介監督は冷徹に描き、大船調の安定などクソ食らえと言わんばかりに激しいカットバックと移動で緊張感を高める。

独特の立ち位置で魅力を放つ山本和子は、毬谷友子の母上だそう。久我美子とのバトルからの連帯という複雑な関係性もいい。
高峰秀子が彼氏の田村高廣に「男の人ってすぐ"男らしい"とか"男なら"とかって言うよね」と鋭く突っ込んでいた。これが1954年。みんな気づかないフリしてただけで、K介はあのころからずーっとmetooに気がついていたのだ。
ひる

ひるの感想・評価

4.0
学生運動が盛んになる頃合いに作られているが、政治色よりも女性の自治自立の方に重きが置かれていると感じた
豪華女優陣の競演。規律を重んじる女学校と自由を求める生徒たちの争い。女だけの世界は怖い...
chisa

chisaの感想・評価

4.3
こういう高峰秀子もありなのかぁ。。永遠の人のように強い女性も似合うけど
こっちもよい。
と思った。
akrutm

akrutmの感想・評価

4.3
封建的な規律で学生たちを束縛する正倫女子大学を舞台に、自由を求めて大学の民主化を目指す学生たちと、良妻賢母の養成を理想とする大学の対立を描いた、阿部知二の小説『人工庭園』を原作とする、木下惠介監督の代表的な作品。本作が公開された1954年は、60年代の安保闘争や学園紛争よりも前であるが、学生運動はすでに盛んになっている頃である。しかし、本作で描かれている闘争には政治的な意味合いは表面上は薄く(でも共産党という言葉が女子学生の会話の端々に出てくるので、暗に政治的な意味合いはあるかもしれない)、女子大生の自由な生活や恋愛への希求が描かれている点に独自性が見られる。批評家の評価も高く、同じ年に公開された同監督の『二十四の瞳』とともに、黒澤明監督の『七人の侍』を抑えて、1954年のキネマ旬報ベストテンの1位、2位を独占している。『二十四の瞳』とともに、おすすめの作品であろう。

確かに、大学の対立する学生たちの動機はバラバラなのである。高峰秀子演じる芳江は3年ほど社会人を経験した後に入学したので(それでも年齢的にちょっと学生役は無理があるかも)、授業についていくための勉強時間も早い消灯時間のために確保できず、東京の大学で学ぶ恋人(を演じる田村高廣は本映画がデビュー作)との文通も自由にすることができない状況に閉口する。芳江と同室の、岸恵子演じる富子はスポーツや恋愛にエンジョイするきゃぴきゃぴ(?)の女子学生であるが、門限破りで罰を受けたことに不満が爆発する。一方で、久我美子演じる高学年の明子は、学園の民主化という理想に燃えて学生運動を首謀するが、実家が大学の大口スポンサーであるために学校からは特別扱いされているとともに、共産党員であると噂されている。また、学生運動の中心である山本和子演じる敏子の得体のしれなさも不気味である。

一方の大学側の登場人物もなかなか濃い。とにかく凄いのは、高峰三枝子演じる寮母の真弓。学生たちに見せる意地悪さが強烈であるとともに、相手によって態度を変えるカメレオン的な振る舞いも印象的。金子信雄演じる学生指導教員のどっちともつかない態度もなかなかのものである。

以上のようにキャラが立っている登場人物たちが紡ぎ出すストーリーはなかなかの見ものである。前半は学園闘争と恋愛が混在したプロットから少し散逸な印象を受けたが、ラストに訪れる悲劇によって一気にプロットが収束して頂点に達するのは爽快でさえあった。
山籠り

山籠りの感想・評価

4.5
封建的価値観蔓延る女子大と、自由を求める時代の子たる女子大生の闘争を描いた名作である。

気がかりなのは高峰秀子演じる芳江である。鼻から神経衰弱で、勤勉過ぎる芳江の役柄に、高峰秀子をあてたのはどうしてもミスキャストと言わざるを得ない。高峰秀子が机に向かって数学の出来ない自分を責めて泣いたりしてもどうも私にとっては嘘くさい笑笑

高峰秀子が1番輝きを放つ役柄は、夫を蹴落とし、淫売をも厭わない強い女性では無いか。
(これはどうも『あらくれ』と『放浪記』の中の高峰秀子が大好きな筆者の偏見に基づいたものだが)
この時代に女性が人権を求めて立ち上がるという映画が存在したことに驚く。きっと当時としては新鮮な価値観だったのではと思う。

しかしそれにしては主人公が弱すぎる。周囲の女学生は自分の意志を貫く強さがある。が、主人公は男に泣きついて許してもらうという女の武器を使い、女学生達が立ち上がる中自分の評判ばかりを気にし、嫌になったら彼氏のもとへ向かう。ラストも結局主人公が皆に迷惑をかけただけに見える。

物語が動き出すまでに一時間半くらいかかるので、そこまでが眠い。

ただ、姫路城で彼氏を見送るシーンは真似したくなる人が出そうな良いシーンだなと思った。