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獄門島のSHIMABOOのレビュー・感想・評価

獄門島(1977年製作の映画)
3.0
 『犬神家の一族』よろしく名家のドロドロ跡目争いミステリー。ただ、後継息子たちが直接殺った殺られたではなく、それを邪魔する三人娘が次々やられていくという所が物語の焦点になっている。

 正直言って話についていくのが精一杯で、見終わると「終わったぁ…」みたいな感想以外正直出てこない(アホな俺が悪いのだ)。脚本の方には確かに、ミステリーに必須の論理的明晰さは存在していると思う。何度も言うが俺が莫迦なんである(泣)。するってえと、早苗ちゃんは最初誰の娘という設定だったんかねえ??いや誰かの姪っ子って言ってたっけ…

 まあお話については正直語る資格が無いので置いておくとして、今回も市川崑の映像表現には目を見張るものがある。例の三人娘の振袖の超クローズアップを6コマばかし連続で叩きつけるところとか、いきなりスチール写真を挿入したりとか。所々風景のロングショットで小説っぽい叙述が入るのも中々カッコいい(葬式のシーンをバックに「このあたりでは土葬がふつうであった。」とかね)。もちろん、散々エヴァでパクられまくって最早エヴァ固有のアイコンと化してしまった、例のタイポグラフィも健在。

 なんと池田秀一が出演している。「赤い彗星!?シャアか!?」と思いきや全然若かった頃なので全く気がつかなかった。
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