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DUNE/デューン 砂の惑星のSHIMABOOのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.0
 原作未読、ホドロフスキーの話は知ってる(ドキュメンタリーは見てない)、リンチ版は観た…という程度のモンなので、うるさ方の御見物は目くじらお立てにならぬよう。

 まあ、良くできてはいる。しかしこのパート1では設定や世界観の説明、ガジェットの披露で手一杯といった印象。自分は『メッセージ』の見事なストーリーテリングとビジュアルに、そして『ブレードランナー2049』のアナ・デ・アルマスの可愛らしさに(>どうでもいい)感動したクチだが、今回のドゥニはストーリーをひたすら職人的に黙々と捌いている感じ。お得意のゆったりとした映像のテンポも剣戟アクションにおいては悪影響で、間延びしたカッコ悪さにつながっている。ていうかカット割りが細かすぎて、逆に何やってるのか全然分かんない(『バットマン ビギンズ』症候群と俺は呼んでる)のはさすがに何とかしてくれよ。しかも今回は撮影監督がロジャー・ディーキンスではない(!)もしかして喧嘩でもしたか?

 とまあ色々不満は残るものの、この難しい原作をここまで纏め上げたという事と、パート2での挽回を期待しての★4ということで。頑張れドゥニ!
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