円柱野郎

ミルクの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ミルク(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

マイノリティが偏見のない社会を勝ち取る為に活動するには様々な障害があるだろうけど、そんな偏見を打ち破り道を切り開いたミルクという人物は確かに凄い人物だと思った。しかし彼はカトリック系保守派だったホワイト元市政執行委員に射殺されてしまう。映画では、冒頭でその事件と暗殺に備えて遺言を残すミルクの姿が映され、観客はどうなって射殺に至るのか?というサスペンスも味わうわけだけど、そのあたりの構成が上手い。
俺はストレートなのでゲイの感覚はよく分からないけど、それでも自分の個性が認められないという不条理な抑圧感に対する怒りは分かる。そういう面で彼らが立ち上がるパワーには共感するし、感情移入できた。演じるショーン・ペンは迫真のゲイっぷりで…いやはやすごいがw ミルクを射殺したホワイト元市政委員は完全な悪役であるけど、彼を追い込んだのはミルク自身であったりもするわけでそのあたりは複雑な感じがするなあ。ホワイト役のジョシュ・ブローリンが良かったね。
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