ryodan

ミルクのryodanのレビュー・感想・評価

ミルク(2008年製作の映画)
4.2
2014-08-31

G・V・サント監督作。
S・ペン主演。
ハーヴィー・ミルクの半生を描いた作品。何と言ってもペンの演技が素晴らしい。人なっつこさとシビアな現実主義者を巧みに使いこなす技が秀逸。ただのゲイ映画ではありません。全くの無から権利を勝ち取っていくには、どれほどの熱意と挫折と希望が必要か。そして政治力。一にも二にも政治力。その政治力は死という危険を大いに孕んでいる。勉強になりました。作品について。
個性豊かな俳優陣で、芝居も巧い。大物を揃えないキャスティングは、さすがはサント。そして緊張感が静かに続いて、展開が読めません。感情や情緒に委ねないところは、セクシャルマイノリティーが歩んできた苦難の道の証かなと思いました。
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