しろくま

日本一の若大将のしろくまのレビュー・感想・評価

日本一の若大将(1962年製作の映画)
3.5
《近代マラソンはスピードレースなんだ!》
〝耐久力プラススピード。これを忘れちゃあいかん。その点田沼(加山雄三)は、最近よく脚が上がるようになってフォームが身についてきた。その調子を崩さんようにな〟

高度成長時代の昭和60年代のキャンパスライフを描く若大将シリーズ第4弾。この映画を小さい頃に観た少年少女は、高校まで勉強を頑張れば、そのご褒美として大学では、加山雄三さん達みたいにスポーツや恋をしてエンジョイできるって思ったんじゃないかな。大学は青春を謳歌する男女が集うレジャーランドって思わせてしまった張本人って感じの映画シリーズだね。

そんなレジャーランド化計画を担う本シリーズが取り上げるのは当時誰もが憧れたスキューバーダイビングやスキー、モーターレースなどのアクティビティ。本作では、水上スキーやマラソンに果敢にチャレンジしていて精悍でかっこいい。〝これが青春だ〟だね。

大学生なのにオープンカーを乗り回すブルジョアのボンボン青大将(田中邦衛)と料理屋のスポーツ万能おぼっちゃま若大将(加山雄三)。この二人って仲が悪くていつもいがみ合っているようなイメージだったけど、本作では、面倒見のいい若大将が〝俺に任せろ〟って言っていろいろと世話を焼いていて、結構な仲良しちゃん。

そんな彼らの夏の合宿は、風光明媚な観光地の芦ノ湖周辺。マドンナ星由里子さんとグルージングデートをしてデュエットなんかしちゃったりして…。青春歌謡映画でもあるんだね。

視聴メモ:2023.12.07/181/図書館DVD
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