2021/2/7
イングリッド・バーグマンの渡米2作目。彼女の役どころは、1907年にフランスからアメリカのストダード家にやって来た家庭教師エミリー。が、恐慌で一家が破産し、家庭教師をしていた期間はかなり短め。メインとなるのは1914年、戦争特需で盛り返した一家とエミリーが再び一緒に暮らすようになってから。そして、次男デイヴィッドが妻へスターを連れて帰ってからが、俄然面白くなってくる。とにかくへスター演じるスーザン・ヘイワードが典型的な悪女で、その徹底っぷりに感心するばかり。エミリーも一家の祖母も、すぐにへスターの性悪さに気付けるのに、男性陣が全く気付かないのもお約束。祖母とへスターの下りにスカッとしたのも束の間、その後はエミリーが窮地に陥るばかり、最終的にはへスターが墓穴を掘ってくれて助かった。悪女役ではあったけれど、バーグマンよりヘイワードの方が印象に残った。

スーザン・ヘイワードの悪女っぷりに気分悪くなった(良い意味です)
だけど彼女をそうしてしまったであろう生い立ちには少し同情する。
ストダード家を守り抜いたエイミーはやっぱり強かったし、報われて良かった。
何も言わないという覚悟。