arch

戦略大作戦のarchのレビュー・感想・評価

戦略大作戦(1970年製作の映画)
3.2
前作の『荒鷲の要塞』がつまらなかったので敬遠していたのだが、意外と悪くない作品。

第二次世界大戦中のヨーロッパで、敵陣地に1600万ドル相当の金塊が銀行に収められていると知ったケリー達兵士が軍を抜け出して敵地に勝手に進軍していく。最近だと『アーミーオブザデッド』に近い金>命の映画でした。

立派な戦争犯罪で、戦場なら金品や女をすきにしてもいあという悪辣な価値観の基で話は進んでいく。特に久しぶりに戦争を題材にしながら反戦メッセージのない作品にであった気がするので、コメディーとして受け取る努力がいる。
ただプロットとしての「皆で金塊を取りに行こう」の分かりやすさと大規模なスケール感(特に戦車)はエンタメとしては好ましく、クリント・イーストウッドありきのクライマックスはパブロフの犬の如く、喜んでしまった。
やや場所の位置関係だったり分かりづらく、市街戦が飲み込めないところはあってカメラワークが悪いとは思った。

色々問題はあるけど、決してつまらなくはない、むしろ好きな映画でした。
arch

arch