ひでやん

ハッピーフライトのひでやんのレビュー・感想・評価

ハッピーフライト(2008年製作の映画)
3.0
副操縦士の鈴木は機長昇格のための最終審査のフライトをする。

国際線デビューとなる新人のCAは、乗り物酔いしやすい客やクレーマーなどの対応に追われる。

乗客から見えない裏側の苦労を描く。
全日空が全面協力して、実機を15日間提供されて撮影したというから、機内の映像はリアリティーがある。チャッチいセットではなく、なんせ本物の機内だ。

飛行機物って、機体のトラブルでハラハラする「緊張」と無事に着陸する「感動」を描くのが定番だが、この作品は全体的に薄い。緊張も感動も弱い。

矢口監督は低予算で撮影した作品は面白いが、お金かけて大掛かりなやつをすると、なんかイマイチ。

機体の異常なのか操縦ミスなのか、どちらか分からず機長昇格はどうなる?て感じなら良かったんだけど、機体の異常の原因は最初からアレだろうなって分かってたから驚きも感動もない。

例えば、乗客が恐怖を紛らわすために歌を歌い、みんなツラれて歌う。
やがて大合唱の中、不時着するような、
何か印象に残るものがあれば良かった。
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