「友だちの家を探す小さな冒険」
◆あらすじ
イラン北部の小さな村の学校
そこに通うアハマッドは、友達モハマッドのノートを間違えて、持ち帰ったことに気付く。今日中に返さないと、モハマッドが退学させられてしまうため、アハマッドは家族の目を盗んで、遠く離れた隣村のモハマッドの家にノートを返しに行くが、、、
◆感想
――――――――――――――――――――
友だちのモハマッドが先生に注意されらシーンは、子どもの頃に大人から叱られたときの「ものすごく悪いことをした」と感じた気持ちを思い出させるような場面だった
子どもからみるとそう感じざるを得ないが
大人から見ればノート忘れたくらいで退学!?と驚きが強いシーンでもあった
学校が終わり帰宅したあとアハマッドが家の手伝いをするシーンは、あまりにも淡々とする姿が日常ぽさがでて、リアルに感じられた。
間違えて友だちのノートを持ってきたことを
母に伝えるが、全く分かってもらえないもどかしさ
子どもは思っていることを上手く表現できない様子と
大人が子どもを理解しようとしてくれないもどかしさ
が詰まったシーンは見ごたえたっぷり
母に聞き入れてもらえない
でも
ノートを間違えた責任は自分にある
そのせいで友だちが退学になる
だからノートを返しに行く
母や父に怒られることを覚悟して!
いろんなことを思って
こっそり抜け出しノートを返しに行ったんだろうなーと考えながらみてしまった
友情のみならず
責任感、思いやり
子どもが上手く気持ちを言葉にできないこと
聞く耳を持たない大人が多いこと
など
いろいろ考えさせられる映画であった
子どもには
少し退屈なシーンもあるが
子どもと一緒に見るとよいかもしれない
2024.25作目