しんご

クール・ランニングのしんごのレビュー・感想・評価

クール・ランニング(1993年製作の映画)
4.1
現在の平昌オリンピックにおいて半裸で旗手を務めたことで注目を浴びたトンガのタウファトフア選手。最下位近くながら見事完走を果たしたこの雪のない国の選手を見るとこの映画を思い出す。

1988年のカルガリー冬季オリンピックに実際に出場したジャマイカのボブスレーチームの実話を脚色したスポーツ映画の佳作。

アクシデントにより短距離でのオリンピック選考に漏れたデリースが仲間を集めて冬季五輪を目指すストーリーは完全にフィクションだけどあのジャマイカの陽気でポジティブな風土に合ってて違和感ないし好きな設定だった。寒さに馴れるためにアイスキャンディの販売車に乗って凍ったドレッドが折れるサンカのシーンに爆笑。

からの中盤以降、最初はバカにされてたジャマイカが各国から少しずつ認められていく過程はベタだけど大好き。「女とヤり始める時も“アイン、ツヴァイ、ドライ“かよ?俺たちゃジャマイカのチームだろうが!」ってデリースを鼓舞するサンカはいい親友だし、それを受けてチームがジャマイカンスタイルで大躍進する展開には胸が高鳴る。

「本当に大切なものはゴールの先にある」とのコーチの言葉を象徴するラストシーンは素晴らしいし、何よりジュニアのお父さんがジャマイカのTシャツ着てるのが個人的には一番泣けた。

エンディングで流れる「I Can See Clearly Now」最高すぎ。
しんご

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