ずん

100歳の少年と12通の手紙のずんのレビュー・感想・評価

100歳の少年と12通の手紙(2009年製作の映画)
4.1
フランス映画。
白血病を患い余命僅かな少年が口の悪いピンクの派手な元プロレスラーのピザ屋の女性と出会い、お互い成長していく物語。

腫れ物に触るように病状の現実を隠す両親にうんざりしてたオスカーになんの同情もなく接してくれるローズに心を開き、死を受け入れ余命を過ごすのだけれど、プロレスの回想シーンとかファンタジックな描写がいちいち面白くて、重いテーマなのに終始ホッコリしちゃいました。

年末の12日間の天気を来年の1年の天気に当てたり、1日を10年に例えるとかローズがなかなか粋な事を提案するんです。ただのキツイおばさんじゃなかった!

ローズと出会えたことで好きな子に告白出来たり、両親との蟠りも溶けたり、12日間で色んな事を経験できてオスカーは幸せな12日間を全うする。

ローズ自身もオスカーと触れ合うことで本当の幸せとか優しさとかを学んでいく様が良かった。ローズの最後の言葉は鑑賞したこちらまでそう思わずにはいられなかったです。

やっぱり最期は涙無しには見れなかったけど血の繋がりを超えた愛情をまざまざと見せつけられました。

とても心が洗われる映画でした。
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