ずん

ブリグズビー・ベアのずんのレビュー・感想・評価

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)
4.2
とある日の職場での一幕

私「昨日グリズビーベア観たよ〜」

同僚「へ?何それ?クスクス…」

私「え?あのクマの着ぐるみのやつ、ほらこないだ観たって言ってたじゃん?」

同僚「ブリグズビーベアね!」

私「あ、ブリグズビーか!てっきり熊のグリズビーから取ったのかと思ってたわ」

同僚「それ、グリズリーな!」

私「チーン( ˊ̱˂˃ˋ̱ )」

っていうやり取りがありました。

はい、未だにこの作品の題名がちゃんと言えるか定かではありません。
それ以前にほんと最近言い間違え多くて周りをイラつかせてます。歳のせい?ただのバカなの?
ネタじゃありません。悩んでます。


そんなことはさて置き、本題です。
今作はなんて純粋でハートウォーミングなお話なんでしょう。
観終えた後は一気に心が洗われたようで疲れが吹き飛びました。

今作品の主人公ジェームスは幼い頃に誘拐され、25年間隔離されたシェルターで、ブリグズビーベアという人形劇を観て育ちました。

ある日、ずっと両親だと思っていた誘拐犯は逮捕され、ジェームスは本当の家族の元に戻り、新たな生活をスタートさせることになります。

一見すると長期に渡った誘拐→監禁→洗脳とも言える惨い事件が根底にあるのだけれども、25年間誘拐された被害者と被害者家族の辛い体験談が物語の大筋ではなく、解放されてからの本当の家族と友人との関係性にスポットを当てた、とてもポジティブなストーリーだというところにとても好感を持てる作品でした。

ジェームスはとにかく純粋な青年で、監禁生活で観ていたブリグズビーベアに執着してしまうのも無理は無いです。
そして、いつまでもブリグズビーに執着するのは本人の為に良くないと、ジェームスからブリグズビーベアを引き離そうとする家族の気持ちも痛い程分かります。

この作品で登場する人物に誰一人として極悪人はいないんですよね。(犯人が誘拐した事自体は有罪だけれど、ジェームスを本当の息子の様に愛していたし、ブリグズビーベアを通して教育もしていた。根っからの極悪人ではないと思う。)

ブリグズビーの話をした時に感激して、一緒に映画を撮ろう!と誘ってくれたスペンサーのことを一瞬でも疑ってしまった自分にまざふぁっか。

この映画制作を通してジェームスが妹をはじめ家族や友人と絆を深めていくシーンが最高に良かった!
好きこそ物の上手なれ、と言うようにジェームスのブリグズビー愛が映画上映を実現させたのです。

挑戦する事の無限の可能性と人生の素晴らしさをジェームスが教えてくれた気がします。

まさに映画好きの心に刺さる、映画愛の溢れた作品でした!

こんなに素敵な作品を教えてくれたフォロワーさん達に感謝です!
ずん

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