とっても面白かったです！
現代を風刺した作品でした。
物語が一貫してパソコンの画面の中で展開していくという唯一無二のアイディアが見事な勝利を収めてますね。
主人公デビッドとその一人娘であるマーゴットは、今は亡き妻の思い出を胸に傷心癒えないままいつもと変わらない日常を送っていたはずだった。だが、ある日の連絡を境に突然マーゴットが失踪してしまう。
手がかりが少なく捜査は難航、捜査官に任せていられない父デビッドは娘のSNSを辿って、徐々に事件の真相を突き止めていく！
後から気づく散りばめられたたくさんの伏線。それらを１つずつ丁寧に回収していくシナリオは見事でした！
見所は父デビッドの手慣れたパソコン操作。娘マーゴットのSNSのフォロワーを片っ端からあたって、一人ひとりのアリバイをExcelで表にまとめるところとか、仕事の合間に、たくさんのページを行き来する手慣れた感が観ていて引きつけられるし、気持ちよかった！
またこの作品はSNSに潜む暗の部分の警鐘でもありました。
SNSで自分を不特定多数の人の目に晒す危険性とかSNS依存、個人情報情報漏洩についても色々と考えさせられたり。本当の友達って何だろう…？本当に信用できる人とは…？と問いかけられている気がした。
あとは何と言っても父と娘の関係性のリアリティーの高いこと！毎日一緒にいても家族の知らない部分てたくさんあったりしますよね。SNS上で知らない娘の姿が徐々に露わになっていくところが面白かったです。
家族でPCは共有したくないなー。特に何もないけどさ(´ω｀)
唯一映像の画質が粗めなのが気になったので−0.2点。
ラストにかけてパソコンの映像を通して観るには少し無理矢理なシーンもあったりしたけれど、最後まで目の話せない作り込まれたシナリオと映像の面白さにとても見応えのある作品でした！
