茶一郎

ゾンビ/ディレクターズカット完全版の茶一郎のレビュー・感想・評価

4.5
「ゾンビ×消費社会」
ジョージ・A・ロメロ ゾンビ三部作の二作目

名前の通り、元祖ゾンビ映画。冒頭からスマートな語り口の状況説明から銃撃戦。緊張感を残しつつ主人公一行が辿り着くのは『ショッピングモール』。大量のゾンビがいる中、ショッピングモールを開拓していく主人公一行にワクワクしながら、若干の背徳感も。誰もいないショッピングモールはまさに楽園。
 
 結果的に人間対人間の構図になり、楽園を追われる主人公。そして、その主人公に光るわずかな希望。と人間の欲やある種、自然災害で無法になった場合の微妙な心情を丁寧に描き、アクション映画としても非常にアガる作り。
最高。

 全編通して軽い劇盤なので個人的には、ホラー映画というよりはアクション映画という印象があるものの、ゾンビ映画の教科書であり頂点であるという伝説的な傑作。
茶一郎

茶一郎