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トニー滝谷のShokoのレビュー・感想・評価

トニー滝谷(2004年製作の映画)
3.3
〖トニー滝谷〗(映画/日本/2004)



『トニー滝谷の名前は、本当にトニー滝谷だった。トニーはずっと孤独だった。孤独でも平気だと思っていた。イラストレーターとして成功したトニーは、やがてひとりの美しい女性にかつてない恋心を覚えた。やっと出会えた最愛のひと、彼の人生の孤独な時間は終了した。ただ彼の一つだけ気になったことは、妻があまりにも多くの服を買うことだった。つかのまの幸福は、妻の事故死で失われ、衣装部屋いっぱいのサイズ7の服だけが残った。トニーは、妻と同じサイズの女性をアシスタントとして募集し、妻の服を制服として着てほしいと伝えた…』

村上春樹の短編が原作の短め映画です。76分。
U-NEXTにて。
原作読んだことあると思うけど覚えてないのはいつものこと。
こう見えてわたくし結構村上春樹好きで割と読んでる。いまだにノルウェイの森の映画がどうしようもなかったのは恨んでる。あとドライブマイカーは特に合わなかった。思い入れある作品の映画化はなかなか受け止めるのハードル高いよね。この人のは文章だからいいってのもありそうだし。

原作覚えてないけど、わぁ〜村上春樹だね〜っていう世界観と設定で、西島秀俊の淡々としたナレーションが主なのでながら見でもわかりやすいのかなりいいし、村上春樹の空気感出てた。
ナレーションのところどころを登場人物が喋るのも面白いし。
なんとなく画面の薄暗い感じも雰囲気出てる…と思ったけどそれは私が今日珍しくiPhoneで観てたからかも。プロジェクターつけるのはおろかパソコン開くのすらだるかった。
トニー滝谷のイッセー尾形は、なんかイッセー尾形じゃない方が良かったんじゃとちょっと思った。
なんかさ、イッセー尾形のことそんなに知らないけどイッセー尾形の求人にノコノコ行って死んだ妻の服を着て欲しいって言われたらなんかちょっと警戒しそう。西島秀俊だったらその場で着替えると思うけど…ザ・偏見。
しかし宮沢りえが非常に良い。ずっと綺麗で可愛くて脚が綺麗で素敵な靴を履いている。
でもあれだけ服ほしーってバーって買ってくれる夫めちゃくちゃいい。夢の夫だ。
なんかフワーとポヤーとした映画だけど観やすくて、ほどほどに切ない感じとかある。
あとピアノが坂本龍一だった。

(77/おうち映画38)
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