ホッパー

トニー滝谷のホッパーのネタバレレビュー・内容・結末

トニー滝谷(2004年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

Amazonプライムビデオで観てます。映画観ながら書いてる。変化球です。不可逆。信じます?※書いた内容は正確ではないです。

モノローグのナレーションと写真と映像で進むのとても勉強になる。
1時間の短編映画。静謐って感じ。演劇映画って感じを受ける。タイトルバック綺麗。

カメラスクロールして進行していく面白い。どうやって撮っているのかな?『おおかみこどもの雨と雪』の季節が移りかわる教室のシーンみたいだ。

宮沢りえがとにかく素敵に映っているというこの映画。なるほどと思った。自分を魅力的にみせるには?ってことがテーマのひとつだからなのかな?服か。

横スクロールの編集面白い。じゃがいもくずれるシーン面白いw
でも彼氏がいる人に告白して少し考えさせてほしいって言葉もらえるのすごいな。

ベンチで片寄せるシーン。心が動いたシーンをこうやって書くんやな。新妻宮沢りえの美しさすごい。得たものをいつか手放すかもしれないっていうトニーの恐怖も良く分かる。でもその感情も薄らぐんだ。なるほど。

服かぁ。足だけ映すの贅沢というかなんというか。なるほどブランドもの服。買い物好きな妻。いやー宮沢りえと足と靴の映像すげー。フェチ映画や。お金続くんかな?

ベッドに身を投げ出してため息をつく宮沢りえ。買い物じゃ満たされないものがあるのでしょうか?

Barのシーン宮沢りえの後ろ姿すごいな。華奢だ。なぜ服を買うのか?素敵な服を買わざるをえない。グラスが割れるイメージショット。なんとか抜け出してみると彼女は約束した。

家の中にいれば服を見なくて済む。でもそうすると自分が空っぽになった気がした。毎日衣裳部屋に入り自分の服をみてすごした。飽きなかった。新しい服が欲しくなった。でも夫が好きだし忠告は正論だった。たくさんの服は必要ないは事実だった。買った服を返品しようとおもって行きつけのブティックに行き服を返した。少し体が軽くなった気がした。でも信号を待っている間返した服のことを考えていた。いろ、てざわり。ハンドルを切る宮沢りえ。急ブレーキの音。

雨、骨壺を抱くトニー滝谷。風呂で頭を洗うトニー。雨。観葉植物に水をやるトニー。ソファーで肩を揺らしやがて眠りにつく。

結婚式のシーン。宮沢りえ(ひさこ)と姉の会話。スタイル指定の良い条件の服モデルの話。お姉さん「きをつけたほうがいいかも」。まー綺麗。走ってバイトに向かう宮沢りえ。

なるほどひさこはトニーのなくなった妻に似た登場人物。同じ役者でヒロインチェンジ。バイトの条件は毎日亡くなった妻の服を着ること。妻が亡くなったことを受け入れるための時間が欲しいからと理由を述べるバランスを崩しているトニー。しぶしぶ申し出を受け入れるひさこ。

〇衣裳部屋
トニー「私外にいますから試してみてください」
ひさこ「はい」
ひさこ衣裳部屋の服を手に取ってサイズを確か袖を通す。
M「何百着の美しい服がずらりと並んでいた。こんなに素敵な服をたくさん残してなくなるというのはどんな気持ちがするのだろう彼女は思った。
〇試着室外
トニー試着室の外で待っている。
〇試着室
服や靴を試着するひさこ。どれもサイズが合う。
服を試着しながら泣き出すひさこ。床に座り泣く。
トニー「どうしました」入室。
「すみません」とひさこ。
「よくわからないけどたぶんこんなにたくさんの綺麗な洋服をみたことなかったんでごめんなさい混乱したかと思います。すいません」
〇夜景湾岸
「とりあえず一週間分の服と靴を選んで持って帰ってきてください」
〇夜・バスの車内
M「さむくなったらからコートを持っていきなさいとトニー滝谷は言った。彼女は暖かそうなグレーのカシミアコートを選んだ。生まれて初めてものすごく軽いコートだった」
〇コートの接写
M「その服は妻が残した影のように見えた。その影はかつて暖かい息吹を与えられ妻とともに動いていた影だった。しかし今彼の目の前にあるのは刻一刻と生命の息吹を失っていく影にすぎなかった。トニーはそれをみているうちにだんだんいきぐるしくなってきた」

契約と取り消すトニー服はさしあげます。このことはだれにも話さないで。

〇海辺〇衣裳部屋〇夏祭り
M「トニーは古着屋に妻の服を全部引き取らせた。空っぽになった衣裳部屋を長い間からっぽのままにしておいた。そしてかつて頂いた感情さえも記憶の外に退いていった。薄らぐ記憶。妻が死んだ2年後に滝谷の父親は肝臓の癌で死んだ。ジャズレコードと楽器が残された」

父親のレコードが煩わしくなって中古レコード屋に売った。
M「こんどこそ本当に一人ぼっちになった」

〇パーティ会場
男「トニー滝谷さんですよね」
トニー「はい」
男「実はわたくしあの時れいこに捨てられた男でして。死んじゃったんですってね。あいつ。たいへんだったでしょあいつ」
トニー「別に大変じゃなかったしもう忘れたよ、あいつっていうのやめてくれないかな」
男「やっぱりあんたつまらない人だ。あんたの描く絵がつまらないみたいに」
〇空っぽの試着室
座り込む滝谷
試着室で横になる滝谷
M「かれはときどき妻とバイトの女の子が泣いた姿を思い出した。そんなこをと思い出したくなかった。不思議とその女の子のことを忘れることができなかった」
〇朝街の遠景
〇ひさこのアパートの前
ひさこと女性の会話。電話の音が鳴り響いている。
〇トニーの自宅
電話を持つトニー。つながらなくて受話器を置く。視線を落とした先にはひさこの写真と連絡先。エンドロール。

なるほどなぁ
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