シュローダー

サスペリアのシュローダーのレビュー・感想・評価

サスペリア(1977年製作の映画)
3.8
ルカ・グァダ二ーノによるリメイク版が控えているが、ダリオアルジェントによるこのオリジナルも、やはりクラシックとして語られるべき作品であろう。とにかく目に焼き付いて離れない鮮烈なカラーイメージ。鮮血の赤がこれ以上無く映える。また、ゴブリンの手によるノイジーながらカッコ良いサウンドも印象的。ウジ虫のシーンは本当に厭な場面だし、クライマックス。全てがカタストロフに呑まれ、崩壊していく様はとても痛快だ。ただ、全体としては話はあって無いようなものだし、よく言えば手堅く、悪く言えば地味に全てが収まってしまうのは否めない。ビジュアルイメージで深い印象を残しているのは確かではあるが、僕のような人間がさして絶賛する必要は無いと思う。リメイク版に期待。