ゆん

鮫肌男と桃尻女のゆんのレビュー・感想・評価

鮫肌男と桃尻女(1998年製作の映画)
1.5
「鮫肌男と桃尻女」に前時代的な男女役割を良しとするナンセンスなエロスが無いなんて及び腰が過ぎる。
良いオンナは良いオトコ、良いセックスによって作りあげられるという思想を恥ずかしげも無くエンターテイメントに乗せて発露するのが最高にクールなんじゃないか。

とりとめのない会話やキャラクター設定に注力するあまり、排他的で独りよがり、ストーリー展開の緩慢さも目につく。
原作は独特のクセを気にさせない疾走感で駆け抜けて行ったのに対して、総合的に作り込まなければいけない映画の特性を扱えておらず、没入感も無くイヤなサブカル臭さだけが残る。

また、どうしても桃尻のポッテリとした色気は欲しかったところ。
イメージとしては細川ふみえのような見た目で自立心の無い、挙動不審で加虐を誘うような弱さと女らしさが絶対的な魅力だったはずなのに、ただ見た目のいい女がメガネを掛けて地味なOL服を来ているだけ。しかも吊りメガネでもなければ膝下丈スカートの下にガーターベルトも履いていない...。
こなれた風にケバい衣装に着替えて堂々とスナップを撮るシーンはナンだ?!頬を赤らめる恥じらいはどこに捨ててきた。
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