ひでやん

鮫肌男と桃尻女のひでやんのレビュー・感想・評価

鮫肌男と桃尻女(1998年製作の映画)
4.2
組の金1億円を持ち逃げした鮫肌と、
変態の叔父から逃げるため、家出してきたトシコの逃亡劇。
トシコの携帯に何度も電話をかけてくる変態な叔父。
「しつこいぞ」と電話で怒鳴る鮫肌。
…て、電話でるんかいっ‼
すぐ電源切っちまえばいいのに。
だけど、こういうシーンがオモロイ。
鮫肌を追いかけていた組のもんが、川を渡れないシーンが好きだなあ。
組の金に手をつけるヤツは、地獄の底まで追いかけるって感じかと思えば、
お気に入りの靴が濡れるのがイヤだから川に入りたくないって言う。笑った。
殺し屋山田の存在感が凄かった。
トイレで鮫肌を殺そうとして返り討ちにされ、さらに飼い慣らされる。
シャーていう猫がゴロニャンてなるように。
美声でドナドナを歌う殺し屋山田。
眉毛が繋がっている殺し屋山田。
千と千尋の神隠しでカエルの声をした殺し屋…関係ないか。
我衆院達也、あんた光ってたぜい!
キャストは北野組の常連が名を連ね、
随所にソナチネのオマージュがある。
全体の雰囲気はなんとなくタランティーノっぽく感じて、カメラワークとカット割りが迫力があってカッコイイ。
トシコ役を演じた小日向しえって、
ココリコ田中の元嫁なんだね。後で知った。
ラストのシガーライターは気持ちがいい。
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