ツインピークスは早々に脱落したし、デヴィッド・リンチ映画は「ブルーベルベット」以来か？ リンチってだけでヘンな映画なんじゃないかとずっと警戒していたがそんなことはなく、 実話を基にした実にまっとうな、兄弟と家族についての映画。 自分には縁遠いが。
アルヴィン（元陸軍狙撃兵）の言葉がじわりと沁みこんでくる。 情報ではない体験に裏打ちされた言葉には良くも悪くも強度がある。
自分が老いてから、人生についていったい他人に何を語れるだろうか。
主演のファーンズワースは 癌に苦しみ、この映画の翌年、ショットガンで自殺したという。
舞台orロケ地：アイオワ州ローレンス～ウェスト・ベンド（グロット）～ニューハンプトン～クレアモント～プレーリー・ドゥ・シーン～ウィスコンシン州マウント・ザイオン
地図で見るとアメリカ内陸部は農地や荒地の中に格子状の道が張り巡らされ、小さな町が無数に点在していてなんだか気が遠くなる。ルートナビで試してみると、ローレンスからマウントザイオンまで徒歩で最短77時間 距離は234マイル（377km)
実話の方ではウィスコンシン川沿いのブルーリバーが兄の住む街との事。
アルヴィンは1994年7～8月にこの旅をして、1996年11月9日に心臓病で亡くなっている。
