takechi

平成狸合戦ぽんぽこのtakechiのネタバレレビュー・内容・結末

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

いやいや、ぽんぽこなんて、とぼけたタイトルつけて
なかなか尖んがってますよ。
多摩ニュータウンて実在の住宅地開発、名指しちゃってますから・・
鈴木さんよくOKだしたな・・。
多摩丘陵で暮らしていた、たぬきたちが
多摩ニュータウンの開発を何とか阻止しようとあの手この手で七転八倒
するさまが延々、のんきにドタバタと描かれていきます。
前半から中盤はいささか退屈ですが
終盤になってキレキレ高畑節炸裂。
結局、開発を止めることはおろか、遅らせることもできないのです。
そりゃそうですよ。たぬきですから。
開発は滞りなく進み、たぬきの山里はなくなり
多数のたぬきは死に・・・
その後・・
人間に化けられるたぬきは人間社会に溶け込み。
わずかに残った公園の林で細々と暮らすたぬき。
他の地域に移動して、縄張り争いに負けるたぬき。
それぞれの道をたどってゆきます。

大きな時代のうねりは変えられず
死ぬやつもいれば、しぶとく生き残るやつもいる・・
ただそれだけ・・・と
人間社会も同じではないか・・と。


しかしだからといって悲観するのではなく
だからこそ、一度きりの人生精いっぱい楽しみなさい・・・
と言っている気がします。
takechi

takechi