平成狸合戦ぽんぽこのネタバレレビュー・内容・結末

「平成狸合戦ぽんぽこ」に投稿されたネタバレ・内容・結末

伸びやかなタヌキ達が、人間との戦いを諦め人間社会に順応していくのが切ない。
こぶ平の声に安心する
いやいや、ぽんぽこなんて、とぼけたタイトルつけて
なかなか尖んがってますよ。
多摩ニュータウンて実在の住宅地開発、名指しちゃってますから・・
鈴木さんよくOKだしたな・・。
多摩丘陵で暮らしていた、たぬきたちが
多摩ニュータウンの開発を何とか阻止しようとあの手この手で七転八倒
するさまが延々、のんきにドタバタと描かれていきます。
前半から中盤はいささか退屈ですが
終盤になってキレキレ高畑節炸裂。
結局、開発を止めることはおろか、遅らせることもできないのです。
そりゃそうですよ。たぬきですから。
開発は滞りなく進み、たぬきの山里はなくなり
多数のたぬきは死に・・・
その後・・
人間に化けられるたぬきは人間社会に溶け込み。
わずかに残った公園の林で細々と暮らすたぬき。
他の地域に移動して、縄張り争いに負けるたぬき。
それぞれの道をたどってゆきます。

大きな時代のうねりは変えられず
死ぬやつもいれば、しぶとく生き残るやつもいる・・
ただそれだけ・・・と
人間社会も同じではないか・・と。


しかしだからといって悲観するのではなく
だからこそ、一度きりの人生精いっぱい楽しみなさい・・・
と言っている気がします。
子供の頃金曜ロードショーで何度も何度も見たはずなのにほぼ憶えてなかった。退屈だったし、途中で寝落ちしてたんだと思う。憶えてたのはタヌキが車にひかれて死ぬところ、機動隊に殴り殺されるところ、子供にはショックだったんだろうな。負け戦がわかってても何であんなに明るくできるんだろうか。
随分と年月が経ちました、いやー、クラクラするよ。まったく退屈でしようがなくて寝てた子供の時から30年近く経って、もう大方負け戦の消化試合が決まってくるような年になってしまってて、未来なんて無い大人になってて、それでも負けると分かっててもタヌキたちは遊び心ときたもんだから、いやー、まじですか、遊び心ねー、うーん、マジっすか、どうすんだよ、えー、かー、マジっすか、あーあ、できるかなーできねーだろうなー、もぐおのツイートとかタヌキっぽいなー、偉いなーもぐおは。
諸行無常なのに明るいってどういうことですか、ほんとまじで、あー、南無阿弥陀、南無阿弥陀
とても好きな作品。改めて見ると、学校で扱う問題と被るところが多くかなり考えさせられた。
人間も狸も色々と難しいところがありますね。でも、やっぱりお互いを想い合うことが大事なんじゃないかと思いました。

#高畑勲監督を偲ぶ
こぶ平さんがラスト、説教じみて終わるのすごくもったいないんだけど、その残念な感じもタヌキっぽいなと思う
私たちと隣り合わせにあるような社会的メッセージを感じる作品。狸たちの生活や人間たちを化かそうとするところが楽しかった分、ラストの顛末の飲み込みづらさったらない。あの狸たちが自分たちの故郷を諦め、人間社会に溶け込むところなんて一言じゃ言いにくいが気持ちがよくない部分をそろそろ撫でられてる感じ。社会的な弱者が政治やそれに準ずるような大きな力によって自分の故郷、大切なものを奪われる時、諦めて大きいものに巻かれろと動かしがたい世論みたいなものを感じた。そうゆう気持ちのよくなさも含めていい作品だと思う。

最後の、走りながら狸に戻るシーンは泣く
故郷を思う、仲間を思う、懐かしくてたまらなくなるあの表情

胸に詰まるものがある
たぬきの金玉袋がめっちゃ伸びるあんまり可愛くない映画、というイメージしか幼い私の記憶には残ってなかったが、
いま真剣に観ると「は〜、天才、賢すぎ」と感嘆しかない
説教臭いとか、まああるけど

リアル狸と、アニメ的な狸(人間に化けた狸も)と、落書き的な狸という3つの次元を自在に行き来してるのがまずすごい
あんな風にしようという決断、なかなかできないでしょ

すぐ狸がヘラヘラ宴会しだすのとか可笑しさと怖さのギリギリのところだし、化けられない狸たちが死出の旅に漕ぎ出すところとかまじでやばい
監督の思っていることが、うんと詰まってるなあ、と。
社会は理不尽すぎるよ。

弱者にさせられた狸たちがどうにか人間を負かそうとするとき、「でも、みんな追い出していいのかなあ。天ぷら食べられなくなっちゃうよ」と、ふと疑う台詞が素敵だった。
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