むっしゅたいやき

ポー川のひかりのむっしゅたいやきのレビュー・感想・評価

ポー川のひかり(2006年製作の映画)
4.3
『書を捨てよ。町に出よう。』
寺山修司の名言が脳裏に浮かぶ作品です。

『木靴の木』でイタリアの豊かな自然、そこに生きる農民の暮らしと切なさを鮮やかに映し出したエルマンノ・オルミの最後の劇映画。
サスペンスフルな前半から平和で微笑ましい中盤、切なさが余韻を残すエピローグまで、全編を通して監督の穏やかで、温かな眼差しの中で物語が進みます。

"キリストさん"の行く末の多幸を願い、そしてまた、優しく穏やかな気持ちになれる映画でした。
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