DarkKnightK

マイ・ボディガードのDarkKnightKのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

「そりゃないぜ・・・」

A・J・クィネルの名作クリーシーシリーズの1作目「燃える男」の現代版。舞台を現代、そしてイタリアからメキシコへ移したことは許そう。でも・・・なんでラストはあぁなっちゃうかな。クィネル作品を読破した者としては、原作への侮辱以外の何物でもない怒。大親友グィドー(演じたのはクリストファー・ウォーケン)との友情が掘り下げられていないし、シリーズで重要なキーとなるゴゾ島に当たるポイントも無い。何よりピンタ(映画ではピタ)が生きてちゃ物語が成り立たないではないか!かわいげな邦題とは裏腹に指を切り落としたり、体内に爆弾埋め込んだりしているのに、変なところでヒューマニズムを出さないでもらいたい。これだけのキャストでこれだけの失敗作を作れるのもまたハリウッドか。。。原作の素晴らしいラストより当時人気の絶頂期にあったダコタ・ファニングを生かすことを取るのであれば、何も「燃える男」をベースとする必要がない。全くの別物として見ても、話が破綻している。

★の一つはデンゼル・ワシントンに張り合ったダコタ・ファニングの演技力に対して。そして残る0.5は「燃える男」というタイトルを汚すことなくお粗末な邦題をつけてくれた日本の配給会社に対して。
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