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病院坂の首縊りの家のhideharuのレビュー・感想・評価

病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)
3.4
2018.1.1 DVDを再見。

横溝・市川・石坂のトリオによる金田一シリーズ第5弾にして最後の映画化(だった)。
すでにこの頃にはこのシリーズも観客に飽きられつつあり興行的にも成功作とは言えないが自分は結構好きです。

関連の無い(と思われた)2つの事件が実は深い因縁によって絡まっていたと言うシリーズ随一の複雑さ。まさしく関連人物を書き出して関係性を整理しないと話について行けなくなる。
そしていつも以上に女の悲しみが深く切ない。

今回も血飛沫たっぷり大出血サービスですよ。生首がぶら下がってますよ。頭がパックリと割れてます。
そして回想シーンでは白塗りした佐久間良子が女学生くらいの年齢を演じてますよ。それに負けじと入江たか子も白塗りでどう見ても息子くらいの年齢の役者の奥さんを演じてます。市川監督はこの白塗り好きだよね。

そしてシリーズの常連が多数出演しているのも嬉しい。その中では新顔の桜田淳子はさすがはドリフで鍛えた演技力でオーバーアクト気味に頑張ってます。草刈正雄も初参加かな。
そして横溝先生もゲストで出演してますがズッコケの超棒読み演技。まさにシリーズ集大成と言える作品。
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