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リトル・ランボーズのxoのレビュー・感想・評価

リトル・ランボーズ(2007年製作の映画)
3.8
普遍的な愛と赦しの話。
それぞれに抑圧的な環境に置かれた孤独な少年ふたりが意気投合し、映画作りに取り組む話。
良くも悪くも単純でわかりやすい味付けなんだけど、ちゃんとよく出来てもいる。
男の子ふたりの友情の変化と映画作りのゆくえをメインストーリーにしつつ、その周辺のサブプロットもしっかり解決させてくれる。
そして、ミニマムな話でありながら、最後には巨大な感動・感涙が待っている。。

ガース・ジェニングスがのちにSINGを撮ったのもよくうなづける。
見ていて安心感がある。基本はスラップスティックなコメディ調で、ギャグも優しい。大人から子どもまで楽しめる。
お話は収まるところに収まるのみというか、意外性は何もないんだけど、しっかり満足させてくれる。ピクサー作品を見ているかのよう。

カメラマンの子の方がどんだけ虐げられていても自分に暗示をかけるかのように、言い聞かせ慣れさせるように「大事な家族なんだ」って発しているシーンが印象的だった。
人間、生まれながらにして悪人なんてことそうそうないわけで、不良や非行に走るのも横暴な振る舞いをするのも、たいていは何らかの問題の裏返しだったり、何かを隠すための行為だったりするんだよね。。

特に映画好きでもなく好みもよくわからない人から「なにかおすすめある?」と聞かれたら、「コーダ」かこの作品を勧めたいなと思う。。
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