ハゲゾンビ

THE WAVE ウェイヴのハゲゾンビのレビュー・感想・評価

THE WAVE ウェイヴ(2008年製作の映画)
3.5
2008年ドイツ映画。

うしおさんのコメントでまた観たくなり、再鑑賞しました。うしおさんに感謝✨

1967年にアメリカの高校で起きた“サードウェイブ実験”が元ネタ。5日間の実験で生徒達が完全に洗脳されたらしい😱
これをドイツで映画化されたのも興味深い。

《まずサードウェイブ実験とは》
歴史教師のジョーンズは「現代世界史」の授業中にナチス・ドイツについて生徒に教えていたが、ドイツの民主がなぜヒトラーについていき、なぜ批判しなかったのかが生徒がまるで理解できなかったので、それをわからせる為に姿勢、持ち物から、先生に対する呼び方、質問の仕方や答え方などについて細かく規律をつくり、それを守らせた。最初はほんのゲームのつもりだったが、次第に暴走して誰も止められなくなった。と言った内容です。なるほど🤔

すいません、ここからはまたまた【ネタバレ】です。🙇
映画のストーリーもこの実験内容とほぼ一緒でしたね。映画では高校で“独裁”をテーマにした社会実験の授業から始まります。

最初は和気あいあいとした雰囲気でしたが、先生の呼び方を変えたり、洋服の統一や挨拶の仕方など細かく規定していく中で生徒達が段々マインドコントロールされて行きます。

洗脳されていく生徒達もそうなんですが、教える教師自身が自分の立場に陶酔してまるで指導者の様になっていくのがとても恐ろしく感じましたね😱

しかもこの実験は「es」の様に閉鎖された空間で何日も監禁された訳ではなくたった1コマの授業を
5日間続けただけ、それ以外は普通に日常生活をしている。それでも生徒も教師自身も洗脳されてしまった。人間はこうも簡単に洗脳されてしまうものかと考えさせられました。

派手な演出やアクションなどがあるわけではないですが集中して観れましたね。独裁とか洗脳についても勉強になりました😅

劇中に出てきた独裁が生まれる条件と言うのが興味深かったです。
○高い失業率と不満
○政治への幻滅
○極端な愛国主義
○世の中を変えられる指導者の渇望

世の中の不平不満が限界を超えるとそれを利用しようとする独裁者が生まれやがて洗脳が始まるのかもしれませんね😰
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