KSat

ヒストリー・オブ・バイオレンスのKSatのレビュー・感想・評価

3.9
アメリカの片田舎でダイナーやってる父ちゃんが、実はメチャメチャ強かったよ!っていう噺。

冒頭のモーテルの長回しといい、エド・ハリスら犯罪組織の人たちや屋敷の「絵に描いたような」胡散臭さといい、モーテンセンの殺し方といい、文字通りまるで漫画みたいなバカバカしさ、不穏さが続く。

特に、前半の奥さんが突然若い頃のチアリーダー姿になってセックスし始める場面。そこに、90年代のヒューマンドラマにありがちなサントラを流す感性。この人の映画はほとんど観たことなかったが、クローネンバーグって人はちょっとズレてるんじゃないか?(褒めてる)

だが、階段での濡れ場とラストシーンの表情は力強く、目を見張るものがある。
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