アメリカの片田舎でダイナーやってる父ちゃんが、実はメチャメチャ強かったよ!っていう噺。
冒頭のモーテルの長回しといい、エド・ハリスら犯罪組織の人たちや屋敷の「絵に描いたような」胡散臭さといい、モーテンセンの殺し方といい、文字通りまるで漫画みたいなバカバカしさ、不穏さが続く。
特に、前半の奥さんが突然若い頃のチアリーダー姿になってセックスし始める場面。そこに、90年代のヒューマンドラマにありがちなサントラを流す感性。この人の映画はほとんど観たことなかったが、クローネンバーグって人はちょっとズレてるんじゃないか?(褒めてる)
だが、階段での濡れ場とラストシーンの表情は力強く、目を見張るものがある。