U

ロボコップのUのネタバレレビュー・内容・結末

ロボコップ(1987年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

23年1本目。
何の気なしに観たけどめちゃくちゃ面白かった…!
殉死した警官の遺体で作られたサイボーグってアイデアが倫理的にどうかしてて最高。
正義であるはずの警官がめちゃくちゃイリーガルな手段で生み出されてるあたりに皮肉を感じる。というか設定とかシナリオ含めて「これって本当に正しいことなのか?」と倫理的な問いを感じさせることに注力した作品だったと思う。

1. 市民に奉仕すること
2. その安全を守ること
3. 法を順守すること
4. ???

3つの指令と第4指令の存在の前振りが不穏すぎてニヤニヤしてしまった。アシモフのロボット三原則が恐らく元ネタって考察で納得。
ヒーローものみたいなタイトルしておいて容赦なく人が死にまくっててびっくり。ポール・バーホーベンの時点で察するべきだった…。
ロボコップが歩くたびにズンッて音がするのが好き。異質で危険な何かが迫ってるのを直感的に感じさせる音。
正しいことのために作られたはずのものなのに、どこか歪さを感じさせるところにキャラとしての魅力を感じる。

マーフィーやルイスの結末を見て「正義の心は残る」とポジティブに解釈することも出来るし、「政治によって非倫理的に作られた暴力装置が社会を統制する」と解釈することも出来るわけで。
その清濁がごちゃ混ぜになるアンビバレントさがこの作品の面白さだと思う。こんなの初めて見た。
U

U