西武開拓時代、大陸横断鉄道建設に文字通り命を懸けた人々を描いた一本。
まさに娯楽映画の決定版という称号にふさわしいが、実は意外にも第一回パルムドール受賞作品なのだ。
戦前製作の映画だが、日本に公開されたのは戦後になってから。
亡くなった立川談志師の話によれば、当時、学校で友達と会ってまず話したことは、「おい!大平原観たか!?あれ、すげぇよなぁ」だったそうな。
これがうちの親戚の世代になると、「おい、タワーリング・インフェルノ観たか!?」になるそうだ。
同時代の「駅馬車」や「砂塵」に比べると、ドラマ的には落ちるのだが、その分、アクションの見せ場というのをキチンと用意されている。
特に先住民からの襲撃で機関車が脱線するシーンはミニチュア特撮とすぐわかるものだが、合成技術のレベルが高く、大変な迫力である。