当時、世界１のｾﾚﾌﾞ夫婦と言われた二人。トムクルーズとニコールキッドマン。
今後、仮に二人がどんなにキャリアを下げようとも、まぁ大丈夫。
何故なら『ｱｲｽﾞﾜｲﾄﾞｼｬｯﾄ』があるから。
何せ『ｱｲｽﾞﾜｲﾄﾞｼｬｯﾄ』があったんだから。
そんぐらいの作品だと思う。
多少じじぃになった所で、キューブリックの演出手腕は全く衰えていない。
観たことないチョイスの音楽、
浮き上がりまくる照明、
一部の隙もない衣装&美術、
んで、ﾊﾞｯｷﾊﾞｷの画、
錯綜する妄想、
物語の緻密さ、
役者の能力を120%見たことないほどフルで出しきる演出。
そしていつもここが一番唸る。
よく知らない俳優のｷｬｽﾃｨﾝｸﾞの素晴らしさ(今作のプチパイ妄想女子。ﾌﾙﾒﾀﾙ～のうすら笑みのデブ。時計じかけ～の大富豪(笑))。
しかし、この作品のトム夫婦(元)は本当に素晴らしい。
絶妙なラインの不信感の蓄積。
嫉妬、衝動、信頼、怒りのバランス。
それも、全て操るキューブリックの演出術の恐ろしさ。
もっともっと観たかったなぁ。もっと。
