映画大好きザウルスくん

デトネーターの映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

デトネーター(2006年製作の映画)
3.6
元CIA諜報員のスナイプスは、訳ありロシア人美女の護衛任務の最中で巨大な陰謀に巻き込まれていく…。強い番長がカッコ良く悪党を叩きのめして美女を守る!こんな感じの作品を量産してほしいと心から思える丁度いいB級アクション映画でした🎉

オネエ口調で喋り出したスナイプスに観客がドン引きしていると一気に番長スイッチがオンになり、複数名の悪党を蹴って殴って折って撃ちまくる!潜入捜査だからと言ってわざわざオネエを装った意味は全く分かりませんでしたが、とにかく強い番長が一瞬でイキってる野郎どもを制裁する姿が堪らなくカッコ良かったです!そしてオネエを装ったところからも分かる通り、本作の番長は基本真面目でありながらもちょこちょこお茶目な一面を披露してくれる可愛げのあるキャラクターでした✨

中盤で隠れ家が襲撃されて以降、番長の基本装備がしばらくの間ショットガンになる辺りもグッド!これまでの作品でスナイプスがショットガンをメインウェポンにしていた作品はなかったので、この銃のセレクト1つ取って見ても良い工夫になっていました。『ザ・マークスマン』(05)でスナイプスが初めてコマンドアクションに挑戦した時も思いましたが、スナイプスはアクション俳優としての未開拓のゾーンが残りすぎてます!あの時の軍服姿も本作のショットガン姿もバッチリ似合っていましたよ👍

終盤、捕まったかと思いきや必要な情報を聞き出してアッサリ脱出した番長は、悪党たちの取引現場に殴り込み!ここからの一連の戦闘シーンではスナイプスらしい腕技が主体となった格闘戦を数多く見せてくれました。本作の監督を務めたレオン・ポーチは以前セガールと組んで『ICHIGEKI 一撃』(04)を作ったことがあるので、格闘戦を撮るのにはある程度慣れていたのかもしれません🙌

その他、カー&バイクチェイスも散りばめられていて、CG感は強いものの許せるクオリティ内での爆発も多い!オチも何となく予想はできたものの、全体的に無駄なグラグラカメラワークや高速カット割りなどを使わずに番長に伸び伸びと暴れさせたことが功を奏して、かなりいい気分で最後まで楽しむことが出来ました!ヴァンダムだったら確実にあったであろうヒロインとのベッドシーンは省くという番長らしい真面目さも的確に押さえられていて、かなり好印象な作品でした🥳