映画大好きザウルスくん

ザ・マークスマンの映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

ザ・マークスマン(2005年製作の映画)
2.6
チェチェンのテロリストに占拠されたロシアの原子力発電所を爆破するために、アメリカ軍はスナイプス属する特殊部隊を送り込んだが…。意外にもこれがスナイプス初のコマンドアクション映画。バッチリ似合った軍服に身を包み隠密行動を取る姿を拝めたのは嬉しかったのですが、全体的にかなり薄味な印象に落ち着きました🫢

ミッション開始時にスカイダイビングで飛び出すスナイプスを見た時は『デルタ・フォース2』(90)や『プレジデントマン』(00)のようなアクションのスナイプス版が見れるのかと思い少し期待したのですが(スナイプスがスカイダイビングしてたので率直に『ドロップ・ゾーン』(94)も思い出しましたよ✨)、その後はド派手な大爆発もなければ格闘戦もない、おまけにサスペンス展開もイマイチという地味な時間が続きました。

強いて派手だったのはスナイプスが戦車の砲弾を避けたシーンくらいでしたが、その戦車に反撃することもなくただ逃げて終わってしまいました。番長ならそこで手榴弾を使って戦車の中を大爆発させるなり、戦車を奪って大暴れするなり、何かしらの無双バカアクションを繰り広げて欲しかったものです。もしキャノン・フィルムズ全盛の時代にスナイプスがアクション俳優として売れていたら大爆発全開な景気のいいコマンドアクション映画が作れたんだろうなぁ…🥲

そしてもう1つ、本作で面白くなりそうだった原子炉前で行われた発信機を取る取らないのハシゴ登り競争のシーンですが、せっかくスナイプスに対してタイマン格闘戦を挑んでくる敵がいたにも関わらず格闘が始まりそうになった瞬間にカメラをスナイプス達の身体にグッと寄せて意図的に全身を見えないようにするゴミ演出が施されていて、まるで監督の「格闘戦を撮る自信はありません!」という告白を聞かされたような気分になりました。ならアクション映画なんて撮るなよ!結局足止めしてきた敵もハシゴ登り競争の相手も難なく銃で撃って終わりという、スナイプスの良さが全く活かされない決着を迎えました(せめて腕筋くらいは見せろよ!)🤦‍♂️

他にも全体的に位置関係が把握できなかった点や何かとご都合主義すぎる点など不満多数ですが、スナイプスが主人公だから何とか最後まで観ることができました。何だかんだでスナイプスだけが罠に気付き、スナイプスが仲間を救出して、スナイプスが敵の作戦を阻止して、最後にはスナイプスのお陰で敵の親玉の爆殺に成功して世界の平和も守ることができたので、何も考えずに「番長バンザ〜イ😍」と楽しむことができる人にのみオススメです(そう考えると案外自分は楽しめた方かもしれない…)🙌