桃色

メガマインドの桃色のレビュー・感想・評価

メガマインド(2010年製作の映画)
3.9
自分からダークヒーローになった良い子ちゃんのお話。

宇宙からやってきた2つの宇宙船。
間も悪くなんでも一緒。
2人の宇宙人のその後が緑の大きな目のメガマインドの目線で語られていきます。

仕方ないよね…近くにメトロマンみたいなこんなになんでもできる奴がいたら。
比較されちゃうと、どうしようもないコンプレックスが生まれるよ。
自分の特技を生かす過程で気がついたことは悪のヒーローになること。
そう、彼は優秀すぎる頭脳があるから凡人では居られなかったんだ。
仕方なくなったダークヒーローが、こんなにキレキレに世の中をかき混ぜていく。
とっても面白かった!

意図した以上にメトロマンを大々的にやっつけてメガシティーを手に入れたメガマインドだったけど…
やっぱり何につけてもライバルがいないつまらないことに気が付きます。

TVレポーターのロクサーヌと恋をするのはメガマインドが変身した事務員バーナード。
そしてどうしようもない新ヒーローのタイタンを躾ける宇宙人の父親もメガマインドの変身。
色々なキャラを演じ分けながら世の中に活力を与えるために奮闘してたね。
ちょっと間違ったったけど、いつもちゃんと反省して自己修正はするんだよね。
そこには素敵な言葉があったよ。

「おまえも真の自分を見つけてみろ」

メトロマンがメガマインドにいう言葉。
正義のヒーロなんてやっぱり疲れるんだよ。それも仮面なんだ。
だから髭面で現れた時は観ている私も嬉しかったな。
この言葉に背中を押され彼は愛するロクサーヌを救うためにタイタンと最後の戦いに挑んでいきます。
この戦闘の演出も素晴らしかった。ショーのように巨大顔から登場するシーンは彼のイマジネーションにあっぱれをあげたい!

「悪いやつの恋は成就しない」

間違って被っちゃった自分のイメージの殻を ロクサーヌとの恋が破ってくれる純愛という筋書きも素敵。
悪いことをしながらもあの緑の目で訴えられて、みんなロキを想像しなかった?(ロキはマイティー・ソーの悪ガキ弟)

そして、今時のアニメは髪の毛サラサラで雨の雫もポタポタと本当にリアルな表現には驚きますね。
そして新しヒーロータイタンを生み出そうと考えるシーンではパット・モリタが登場してた。「ベスト・キッド」懐かしいわ。

久しぶりにアニメを堪能したけど、子育て時代に馴染んでいるからとっても楽しめました。
子供って不思議なんだけど、わるい奴がなんで悪さをするか気持ちを読み取ろうとするんだよね。
ウルトラマンシリーズでも意味なく怪獣と戦うと可哀想だって泣いてたなぁ…
本作も子供と一緒に観てもばっちりOKな作品だと思います!
桃色

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