Nolton

メガマインドのNoltonのレビュー・感想・評価

メガマインド(2010年製作の映画)
3.8
「ヒックとドラゴン」然り「ガーディアンズ」然り、面白くてもどうにも日本では近年日の目を浴びにくいドリームワークス製アニメーション。中でも劇場公開・ソフト化なし、デジタル配信のみと飛び抜けて不遇な扱いを受けていた「メガマインド」ようやくAmazonプライムで鑑賞しました。

「もし勧善懲悪モノでヒーローが殺されてしまったら?」という一見異色な前提破壊から始まる映画ですが、ヒーロー・ヴィランパロディをベースにしながら怒涛の伏線バラマキ+回収を中心にコメディタッチでガシガシ進んでいきながらも、そんな柔らかい切り口からは想像できないほど「人は行動でヒーローとなる」というヒーロー論を貫いた真っ当なヒーロー映画ではないでしょうか。

というか近年の3DCGアニメーション映画って伏線の畳みかけ方が凄まじくないですか。「水抜き銃」一つでギャグからシリアスから場面解決まであらゆるシーンを使い方次第でこなし物語を進めていくアイデアに脱帽です。
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