『ボヘミアンラプソディ』でジョン・ディーコンを演じたジョセフ・マッゼロの子役時代の作品。
今は亡きブラッド・レンフロ主演かと思いきや、普通にW主演だった。2人とも名演。カッコいいレンフロと可愛いマッゼロ。
学校では友達に恵まれず、母親も自分を顧みてくれない孤独な少年エリックと、HIVに感染し学校に行けない隣人デクスターの友情を描くストーリー。
自宅の敷地を出ることのなかったデクスターが、エリックとともにお菓子を買いにでかけたり、エイズの治療薬を求めて薬草探しをしたり。日常の中の冒険が子どもらしくて微笑ましい。（そして危なっかしくてハラハラする。）
デクスターの母親の芯の強さと優しさに号泣。
同時に、当時エイズへの偏見が根強かったことにもハッとする。大人の言動がいかに子どもに影響するか。そしてその違和感に気づくのも、純粋な心を持つ子どもならでは。
大人びて見えるちょいワルエリックと身体は小さいが中身は案外しっかりしているデクスター。演じている俳優2人は実はさほど年が変わらない（1歳違い）のに驚き。
デクスターがエリックを助けようと大人に立ち向かう場面、そして中盤とクライマックスの靴の場面は涙なしには観られない…… 特にラストは映画史上に残る名シーンだと思う。
